下刈りを行うのはなぜ？

下刈りとは植樹の際、幼木周辺の雑草や雑木を刈り取る作業です。
一見すると無駄な作業に思えますが、実は健全な森林づくりには欠かせない重要な工程です。
今回は、なぜ下刈りを行うのかその理由を解説します。

下刈りを行うのはなぜ？

成長を妨げないため

下刈りの大きな目的は、幼木の生育を助けることです。
周りに雑草や雑木が多い環境だと、幼木に養分や水分が行き渡らない可能性があります。
また下刈りを行うことで、苗木に光や風が届き、生育が進みやすくなるでしょう。

病害虫の発生を防ぐため

雑草や低木が密集していると、湿気がこもりやすいです。
こうした環境は、カビや菌類の繁殖を助長し、病害虫が蔓延しやすくなります。
下刈りによって風通しがよくなれば、病害のリスクを抑えられるでしょう。

森林保全につなげるため

下刈りによって幼木がすくすく成長すれば、森林保全につながります。
例えば、木がしっかりと根を張るようになると、地面が安定しやすくなります。
根が土壌をしっかりと支えることで、水を含んだ土が流れにくくなり、土砂崩れのような災害リスクも軽減されるでしょう。