間引きする目的

間引きとは、植物が密集している状態において、一部の植物を取り除く作業のことです。
庭木・花壇・畑の栽培・森林の育成など、さまざまな場面で間引きが行われています。
今回は、間引きを行う目的について解説します。

間引きする目的

生育の促進

間引きの主な目的は、植物の生育促進です。
例えば、生育中の木が密集していると、風通しが悪くなったり日光が遮られたりします。
さらに、土壌の水分や養分の奪い合いにもなるでしょう。
間引きを行うことで、適切な風通しや日当たりが改善され、残った株に水分・養分が集中するため生育が促されます。

病害虫の防止

密集した草木は、病害虫の温床になりやすいです。
原因として、風通しが悪く湿気がこもりやすいことや、他の木に感染しやすいことが挙げられます。
間引きで風通しを改善すれば、被害を受けにくくなるうえ、早期発見して迅速に対応できます。

健全な森林の育成

木々が密集したままだと、光や栄養の取り合いが起こり、一本一本が十分に育ちにくくなります。
その結果、森林全体のバランスが崩れやすくなり、本来の機能が低下するおそれがあります。
大気の浄化や水源の保全・土砂災害の防止といった役割を果たすためにも、間引きによる適切な管理が必要です。