森林調査の内容について

適切な森林の管理・施業のために必要となるのが森林調査です。
調査は多岐に渡りますが「具体的に何が行われるのかよくわからない」という方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、森林調査の内容について詳しく解説します。

森林調査の内容

立木調査

森林や樹木の状態を把握するために必要なのが、立木調査です。
具体的には、立木の直径・高さ・種類・品質などを調べます。
森林の面積や樹高などを総合的に把握し、状況を評価するために重要です。

林分調査

森林を一定のまとまりで区分し、それぞれの樹種や樹齢などを把握する調査です。
適切な施行計画を立てる・資源量を把握する・森林の適切な管理や保全のために、林分調査は欠かせません。
実際に森林へ入る現地調査だけでなく、空中写真やリモートセンシング技術を用いた空中写真判読なども行われます。

植生調査

森林内に、どのような草木が植生しているのかを調査します。
植生の種類・分布・被度などを細かく調査することは、山地災害の対策を検討するうえでも必須です。
地形や地質によっても植生の生育環境が変わるため、植生調査を行うことで周辺の地質や土壌の状況もある程度把握できます。