水源かん養の目的は?
2025/11/01
森林が雨水を吸収し、地下水や河川に流す機能を水源かん養と呼びます。
人々の生活にも大きく関わる重要な機能ですが、具体的にどのような目的があるのでしょうか。
今回は、水源かん養の目的について詳しく解説します。
水源かん養の目的
安定した水量の確保
雨や雪は、人々の生活に欠かせない水源の1つです。
水源かん養によって雨や雪を土壌に浸透させ、地下水や河川に供給することで、安定した水量を確保し私たちの生活を支えています。
洪水の緩和
日本は、短い河川や傾斜が急な山が多いため、洪水が発生しやすい国です。
森林がもつ水源かん養は、洪水の緩和にも一役買っています。
水を土壌に浸透させ一時的に貯留することで、大量の雨が一度に川へ流れるのを防ぎ、洪水を緩和することも目的です。
水質浄化
水源かん養には、雨水をろ過し水質を改善する働きもあります。
森林の土壌がスポンジのような役割を果たし、ゆっくりと河川に供給することで、水質を浄化してくれるのです。
水質保全にも貢献するこの機能は、生活を支えることはもちろん、自然保護の観点からも重要な役割を果たしています。


